音楽の包み紙
いつでもどこでも他人の目を気にすることなくヘッドフォンでクリアな音をデジタルプレーヤーで楽しむ。
部屋でゆっくりくつろぎながら、スピーカーに電圧を掛け、ノイズ感はあるが滑らかで柔らかな音をアナログステレオで楽しむ。
音の楽しみ方はいろいろ。
音を楽しむと書いて音楽。
音楽の包み紙とは、昔で言うとレコードジャケット。
それぞれのレコードは、それぞれ個性あふれるイラストや写真に彩られたジャケットに入れられていた。
ジャケットを見て、収められている音楽を自分なりに想像し、インスピレーションを掻き立てられ、聴きたいという欲望を与えてくれた。
これぞというレコードを取り出し、購入する。
30cm×30cmほどで、両手で胸に抱きしめるのに丁度いいサイズ。
気前のいいレコード屋はカウンターの隅にポスターが丸めて突っ込んであり、「ポスター1つ好きなの持ってイイよ」とか言ってくれた。
ステレオに電源を入れ、慎重にレコードをプレーヤーにセットし、慎重に針を落とす。
買ったばかりのレコードだから傷つけたくない。慎重に扱わなければ…
ブッ。ブツブツ…いう音の後、音楽が流れる。
レコードには、見開き式があったり、歌詞カードや解説、ブックレットが付いていたりした。
レコードがぐるぐる回るのを見たり、レコードジャケットを見たり、ポスターを広げて何処に貼ろうかと考えたり…
それがいつの間にか12.5cm×14cmのプラスチック製のジャケットに入ったCDになった。
今まで両手で抱いていたジャケットは親指と人差し指でひょいっと摘めて持ち運びが簡単なサイズになった。
何回聞いても音に劣化はない。持ち運びも簡単になった。
しかし、プラスチック製にケースに収められたジャケットはレコードの時より俄然小さい4分の1以下のサイズとなり、以前と比べ物にならないぐらい見栄えのしないものとなった。
しかもこの安っぽいプラスチックケースは使ううちに傷付き曇り、ヒビも入りやすく、音楽を包むジャケットはさらに見栄えが悪くなった。
そして、現在、音楽記憶媒体のデジタル化が進み、音楽のデジタルデータメモリー化が進んでいる。
メモリーに記憶させれば、いつでもどこでも何千曲でも持ち運びが出来、インターネットに接続すればその場でダウンロードして入手もできる。
ところが、デジタル化が進むにつれ、音楽を包むジャケットが遂には「ない」状態になったのである。
アナログ、デジタル、それぞれ一長一短はあるのだが、「音楽を包み紙(ジャケット)」が省略化され、音楽を視的に楽しめ、その音楽を聴く前の想像力を働かせる事が少なくなったと少し感じる。
P.S.
電気用品安全法が今年4月より施行される。
PSEマークのない中古のプレーヤーやアンプなどは、もう入手出来なくなる。
おそらくは、あのレコードジャケットに写っていた憧れのアンプやハモンドオルガンやエフェクターなどの楽器も。


I hope you have fun
「Free Soul Drive with Solar」/V.A.
「30-35 SPECIAL ISSUE WE LOVE FREE SOUL」/V.A.

STACEY KENT/THE BOY NEXT ROOM
今回は(も?)エロ系のネタ?
OCHESTRA PLAYS THE MUSIC OF JIMI HENDRIX / GIL EVANS
NEGRIL / ERIC GALE



Recent Comments